こんにちは、シュガーです。
先日、頭からチ●コが生えてくる夢を見ました。しかも２本。襟足付近にお下げのように。
こいつらを隠すことで必死でしたが、ここで使うことに思い至らなかったあたり、BL読みとしてまだまだ未熟だな…と思った次第です。

というか、こんな夢を見るような精神状態や、それをここで報告してしまうのはどうかしてるとも思いますが、せっかくですので、こんな混沌とした気分にぴったりの（？）BLをご紹介します。

緊縛パッション

©永井三郎/リブレ

ダサいDT公務員シチサン（愛称）は、ワイルドなイケメン美大生・武蔵の緊縛絵モデルを、しぶしぶ務めることになった。
武蔵もその友人たちもエキセントリック過ぎて、平平凡凡なシチサンには、まるで人智を超えた生き物！
シチサンは平穏な生活を乱されたくないと願うが、武蔵の視線に体が熱くなり…。
一方、野獣のような性欲を持つ武蔵は、これまでリビドーの赴くままモデルとまぐわっていたが、ピュアなシチサンには決して手を出せず、高まる呼気…熱気…。
この熱どうなるの――!?（引用：GIGICOMI）

永井三郎先生の「スメルズ　ライク　グリーン　スピリット」（←名作）に散々泣かされた私ですが、本作もアツい青春を期待して手に取りました。
すでに表紙から漂う「只者じゃない感」…半端ないですね！

「でも、緊縛って、ちょっとアングラじゃないですかぁ？」
確かに…！！

しかし、私はいまだかつて、こんなに熱量のある緊縛BLを読んだことがありません。
一言で言うと、緊縛で人生が変わった！二人の男の物語。

一人は幼少期に縛られた友人を見てから緊縛のエロスとゲイに目覚めてしまった武蔵。夢は「緊縛された男をすっごくエロく描く絵師になる」。
もう一人は、平凡・平穏な人生を送っていた公務員シチサン。緊縛モデルとして武蔵（と、その仲間たち）に目をつけられてから、彼の平凡人生に劇的な変化が！！

当初は渋々モデルをを請け負ったシチサン。愛称の通りの七三分けに地味スーツに中学生から愛用する自転車ヘルメット…お色気とは無縁の生物に見えたこの彼。

なのに、野獣のような武蔵に小さく震えながら怯える姿。
性的に満たされていないことを暴かれたときの羞恥に染める頬。
思わずイジワルしたくなっちゃう、嗜虐心を煽る表情が引き出されて……彼こそお色気を具現化した生物としか思えなくなります。

その姿に武蔵は絵心を刺激され熱い視線を送る→武蔵の視線に晒されてさらに色気が出まくるシチサン…という夢の無限ループ。

そして変化は、そもそも緊縛によって人生を決定付けられてしまっていた武蔵にも起こります。
これまでの緊縛モデルには本能のまま襲い掛かってまぐわいまくりの肉食野獣系クソヤリチンの若者だった彼。シチサンという身も心もピュアな存在は、これまで出会ったことのないタイプ。
なのにうかつに手を出せない。

その時点ですでに武蔵にとってシチサンがトクベツな存在ってことですよね！

緊縛モデルと絵描き。
そこには、2人の間にまぐわいがなくても、濃厚なエロスが確かに存在します。（ただし武蔵勃起しっぱなし）

全般的にギャグです。そのなかにドラマとエロスとラブがたっぷり。
ギャグの相性が合えば、お気に入りの作品になること間違いなしの一冊です。

もう変な夢見ないように、私も緊縛で人生変えてみよっかなあ……