『Flaver フレイバー【コミックス版】』さちも
BL《ボーイズラブ》こんにちは!雨下です!
本日ご紹介するのはこちら♪
Flaver フレイバー【コミックス版】
【クズ(攻め)×ゲス(攻め)】
下條はなんでも思い通りになる人生を心底つまらなく感じている。刺激を探し続け、ついにはエリート街道から外れ、ヤクザまがいのゲスへと堕ちていた。それでも、人生はイージーゲームで進んでいく。そんなある日、ひとりの汚いクズ男を見つける。それは、かつて青春時代にたった一度だけ下條へ敗北感を与えた男、久瀬だった。落ちぶれた久瀬の姿に下條は苛立つ。──お前を堕とすのは、俺の筈だった──不愉快さと懐かしさで複雑に絡まる気持ちをよそに、下條の口からぽろりと言葉がこぼれる。「金ならくれてやるから、俺に飼われるか?」インテリヤクザなゲス男とホームレスでヒモなクズ男、ふたりの人生が再び交わった時、未来はどこへと繋がっていくのか……青春時代に止まった世界へ新たな轍が刻まれ始める!
【紙コミックス刊行時に、その後のふたりを描いた「明日の香り」を30P描き下ろし!!】
(引用:GIGIcomi)
クズ vs ゲス
紹介文にもあるように、クズ×ゲスなのは間違いありません。
が、読了してみれば攻×攻のマウントBL濃厚な今作。
再会愛の側面もありますので、裏社会の住人である現代のアダルトな2人と学生時代のまだ青臭い2人との対比も楽しめます。
再会も、これから起こる事すべて、偶然ではなく必然。
とんだ曲者同士、駆け引き上等、お互いの正体に気が付きながら機が熟すまで表には一切出さず、そして最後の最後まで甘い言葉の一つも囁かない。
同類の香りに惹かれ合い、執着という名の絆で結ばれる。
ネタバレせずにレビューをするのが中々困難な内容ではあるのですが、これだけは伝えておきたい。
物理的に受のドSインテリヤクザ・下條のバリタチ受が本当に素晴らしいです…!!
メス的な喘ぎはほぼなし!攻×攻の看板に偽りなし!最中のやりとりも終始曲者!
オールバック×メガネ!エロス!
また最終的にワンコな攻に堕ちる久瀬も久瀬で、本当に最高の攻CPだと思います(>_<)
あ、描写こそないものの、リバ発言をしていますので苦手な方はご注意を。
これだけ言葉少なで“男同士”を前面に押し出すのも珍しいと思うのですが、心も身体もマウントを隙あらば奪り合おうとする2人が可愛く見えてくるからBLって不思議ですねww
さちも先生は、登場人物の心情や場面など全てを説明するのではなく、読者に委ねる作風
という印象を私は持っているのですが今作はそれが顕著かもしれません。
何度読み返しても余韻が気持ちいい作品だと思いますので、ぜひ隅から隅まで読んでみて下さいませ☆
30pもある描き下ろしもお見逃しなく!
★単話シリーズはこちらから!
http://gigicomi.com