どうしても惹かれあう【オメガバースBL5選】

BL《ボーイズラブ》, テーマ別まとめ記事

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さよなら恋人、またきて友だち


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©yoha/ふゅーじょんぷろだくと


攻め:クラスのリーダー的存在
受け:フェロモン過多の転校生


小さな田舎町の進学校、αばかりのクラスにたった一人のΩ(カナエ)が転校生としてやってきた。
初対面で全員が彼を妊娠させたいと思うほどのΩのフェロモンに、次々と理性を失っていくクラスメイトたち。早速、クラスメイトの1人によるレイプ事件が起こる…。
主人公(オウギ)も他のクラスメイトと変わらず、唯一のΩを自分のものにしようと画策します。クラスのリーダー的立場やレイプ事件さえも利用して。その姿は、まったく純愛を感じない愚かしさすら感じる狡賢いものですが、これが本能に従うαの性かと物悲しくなる一方、黙っていないのがクラスメイトたち。
クラスメイトたちに陥れられるオウギ、オウギの過去、沈黙を守り続けているカナエの真意など様々な出来事を経て、成長する少年たちの群像劇。カナエ争奪戦の行方は…!?
泥沼愛憎事件の果てに芽生える愛と友情に魂が洗われるような清涼感。青春オメガバースです!


ただいま、おかえり


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攻め:息子溺愛のスパダリ夫
受け:しっかり者の健気美人妻


ヘビーで重めな作品が多いオメガバースの中で誠に稀有な、最初から夫婦&子供メインのホームドラマ。淡い色彩の表紙絵まま、幸せいっぱい笑顔いっぱい家族のお話なので初心者さんにもってこいの作品。
Ωへの人種差別や、α×Ωのような異種婚に対する偏見がまだ根強い社会で、それぞれに苦悩や葛藤もありながら愛を育み、命を育み、支え合い絆を紡いで行く姿にとても癒されます。何といっても「子は宝」を体現する輝くんが出来すぎ天使でたまりません。現実に育児経験済の方はリアリズムに欠けると思われるかもしれませんが、とにかく「可愛いは正義!」と言いたくなる可愛さ(笑)
妻煩悩・子煩悩のエリート夫は包容力も甲斐性もある最高の旦那だし、器量よしの美人妻はΩコンプレックスがあっても強く気高く美しく、ご近所のゆうくんもいい子だし、友達の松尾さんもいい奴だし、α至上主義の攻の父が登場して一悶着あっても終始和やかな雰囲気で、エロもほぼ無しで何ならオメガ設定を忘れてしまう位ほのぼの。夫婦の馴れ初めは多くは語られていませんが、一貫してお互いにベタ惚れなのも納得なCPなのでそれほど気になりません。続編は更に癒し度アップとのことですのでそちらもお楽しみに♪


ロマンティック上等


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攻め:幼馴染でセフレのβ
受け:王子様のようなαとの結婚を夢みるΩ


本能に打ち勝つ奇跡の物語。
Ωである計は、いつかハイスペックなαとの結婚を夢みて目下自分磨き中。そんな計の幼馴染である次継は、βで都合の良いセフレ。
計は通常のΩより発情期が重く薬があまり効かない体質の為、番になってくれるαをずっと探していた。この人だ!というαに出会えたのに、実は番を何人も集めているクズのようなαで、計は関係を拒みます…が、抵抗も空しく首筋を噛まれ、番になってしまいます。
表面上はΩへの差別がなくなっていてもいまだ偏見を持っている人がいたり、αからの行為を本気では拒めないΩだったり、そういうオメガバース設定の暗い部分もしっかりと描かれていて、社会や本能に対する「どうしようもなさ」がとても切ないです。
一度は身をひいた次継が別のΩといる駅人を発見してしまい、計を攫って結婚してしまうので、β×Ωでαが当て馬というなんとも珍しい結末となっております。勿論、番持ちである計ですので、すぐには上手くいきません。心では次継を求めているのに。本能から接触を拒んでしまったり嘔吐してしまったりと、先行きが不安な描写もあります。ですが、最後には子供が産まれたあとのシーンもありますので、無事にハッピーエンド!二人が幸せそうで本当によかった!


狂い鳴くのは僕の番


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©楔ケリ/ブックテーブル


攻め:Ωを嫌悪する部下
受け:αを喰らう上司


セックスに依存するΩと玩具のようにΩを扱うαを毛嫌いする攻は、αながらその能力を最大限に利用することも傲慢さもなく、寧ろΩの前では種馬に成り下がる存在の自分に嫌悪感を抱いていた。そんな中、転職先で出逢った直属の上司は、優秀ではあるが自らの身体を武器にαを手玉に取り伸し上がって来たΩだった。
物語の序盤は、セックスをビジネス手段として厭わない受を軽蔑し頑なに笑顔を崩さず誘いにも屈しなかった攻が、αに否定され続けてきた受の過去や本音を知り、恋心を募らせていく過程はお見事!
磁石のように性的に求め合うαとΩに生まれた2人が、そんなもの関係なく1人の人間として惹かれ合うという今作は「運命の番」「妊娠」「発情期の過ち」でもなく、ただの「切ない恋愛」ものの読後感があり、典型的なαやαとは対極にある彼らを通して中立で複雑な想いを抱えるβ、様々な角度からオメガバースの世界に浸ることが出来ます。自社や取引先のお偉いさん相手に受が輪姦を繰り広げる場面は多く盛大に喘いでいますが、美麗絵も相まってただの痛々しい行為でしかなく、攻との営みとの違いは明確です。攻の慈しむような触れ方とか受のおねだりとかエロきゅん間違いなしかと!オマケの2人の甘々生活もお見逃しなく♡スーツ、年下攻め、誘い&襲い受け好きの方にもオススメです!


ペンデュラム―獣人オメガバース―


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©羽純ハナ/ダリアコミックスe


攻め:獣人のα
受け:Ωである子供


オメガバース設定もありつつ獣人と共存する、二度おいしい作品。
”獣人を産めるのは人間のΩのみ”という設定が珍しいです。Ωのカイは、αの家系にも関わらず唯一のΩということで周りから疎まれて生きてきました。そんな中で自分をちゃんと一人の人間として扱ってくれるジークフリード家の当主であるルアード(獣人α)に引き取られます。居場所ができたと喜び、ルアードと共に過ごすうちに番になりたいという気持ちが芽生え…
ここで切ないのが、獣人は多くの子孫を残すためも番を作らず複数のΩと交わること、発情期を迎えたΩも多くの獣人と交わるということ。
真実を知り発情期をむかえてしまったカイは「ルアードと番えないなら、誰にも触らせない」とジュダとダートの助けを借りて逃げます。気付いたルアードが迎えにきてくれ、そこで魂の番であることが発覚し、身も心も結ばれます。
Hシーンはその一回のみですが、お互いのフェロモンに理性がとびつつも、しっかりとお互いを想い合う様子が伝わってきてとても幸せな読了感でした。
ちなみに、ジュダとダートのサブCPのお話が少しだけ収録されているのですが、こちらも是非じっくりと馴れ初めを読みたいケンカップルです!


以上、【オメガバースBL5選】 でした★
ぜひぜひ読んでみて下さいね!


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