『Life 線上の僕ら』常倉三矢
BL《ボーイズラブ》こんにちは、シュガーです。
本日ご紹介するのはこちら。
下校途中の一人遊び「白線ゲーム」で偶然出会った生真面目な伊東と無邪気な西。恋に落ち、「白線の上だけの逢瀬」にもどかしさを覚えた伊東は咄嗟に西へキスしてしまって……高校生から大学生、そして大人へ―――変わらない想いと、変わりゆく現実の狭間で愛に翻弄された二人の男の人生を描いた感動の話題作。(引用:GIGIcomi)
ごくごく普通のルックスで、いたって平均的な高校生。生真面目で現実的な伊東と、無邪気で夢見がちな西。
そんな普通の高校生男子が出合って恋に落ちたら…
彼らのその後の人生の主要な部分部分を切り取って見せてくれる物語です。読む人によっては物足りなく感じるかもしれません。
描かれているのは2人に起こる小さな事件や、岐路に立たされる部分。時間も数年単位で移り変わりますし、長いページでじっくり語られません。でも、リアルな人生もそんなものだと思うのです。
事件と事件の間は、ごくごく普通の日常生活で埋められているはずです。
ですので、ちょっと物足りないと感じる皆様、画面に見える2人の描かれていない日常を想像しながら読んでみてはいかがでしょうか。この作品を『朝ドラ風』と表現したGIGIスタッフがいました。
それを聞いたとき、なぜ、私がこの作品になじめたかが、すとんと納得できました。普通の人の、ちょっと特別な日常だけを切り取る手法は、まさに朝ドラ風。
朝ドラ視聴者の私がしっくり読めたのはこの要素があったことも充分考えられます。しかし、そうすると、作品紹介の【感動の話題作】というキャッチがどうもしっくりこない気がします。
私もそうでした。「いつ感動するんだよ」っと。お気をつけください。油断していると、後半いきなりきます。
(私は電車の中できた)やばいって、BLのとも白髪は…!!
2人の日常を想像てたから、下手に共感してしまっていたから、もう本当にやばい。BLという特殊な舞台の上で、2人にとっての普通の生活を送った彼らの人生は、決して華やかなものではありません。
(エロもございますが、読者に見せるためのサービスではなく、2人の愛の営みとして描かれています。この辺も地に足つけた日常感)
それでも、各所のレビューで確認すればするほど、多くの人の心を打つこの作品。是非、一度読んでいただきたいと思います。
http://gigicomi.com