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ひだまりが聴こえる

©文乃ゆき／プランタン出版/Canna Comics

(攻め)：難聴を抱えるイケメン大学生
(受け)：明るい男前大学生

”難聴”という難しいテーマを主軸に、偶然の出逢いから親友へ、友情から恋情へと、移り変わってゆく2人を、ゆっくり丁寧に描き上げている上質な人間ドラマ。”ノートテイカー”など初めて知る言葉も多く、障害について改めて考えるきっかけにも勉強にもなります。人と関わる事を半ば諦めてしまっていた航平にとって、誰に対しても何の偏見もなく自然体の太一は唯一無二の太陽のような存在。互いに大切に想い合っているのは間違いないのに、だからこそこの感情に名前を付けるのをためらう。君にはずっと笑っていて欲しい。触れるだけのキスですら震えてしまうイノセントな2人の物語はまだ続きます。実写映画、2017年初夏公開予定！

狼は恋に啼く

©りゆま加奈／ダリアコミックスe

攻め：王の末子の「狼」
受け：白い髪を持つ「白鹿」

白い髪を持つ者を「白鹿」、黒い髪を持つ者を「狼」と呼び、両者が番う事で血を繋いできた狼と共に生きる民族の物語。番ってから１年以上経っても、互いを身代わりの余り者同士だと思い込み、すれ違ってしまうアラクシとサラ。アラクシを一途に想い続けるサラがいじらしくって、誤解が解けて２人が通じ合った時は、思わずもらい泣き…！相手が大切過ぎて、失う事が怖くて、キスより先に進めなくて悩む姿も健気です。
遠回りした分、たくさん「好き」と伝えるアラクシも素敵。他2組の番のお話も例外なく泣ける、ハンカチ推奨の名作です！民族衣装萌えの方にも◎

エスケープジャーニー

©おげれつたなか／リブレ

攻め：コミュ障気味の大学生
受け：パリピなチャラ男大学生

付き合って、別れて、また付き合って…友達だとうまくいくのに、どうして恋人だと上手くいかないんだろうと悩む姿に心が締め付けられます。
攻めに片想いする女の子がでてくるのですが、この子がまた良い子で…！だからこそ受けも、攻めの隣にいるべきは俺じゃないと悩んで…というもう切ないグルグル展開！泣きポイントが多すぎて、ハンカチじゃなくてタオルを用意しないと間に合いません。
ちなみに、電子版の書き下ろしは「おもらし」ネタで、泣いちゃう受けがたまらなくかわいいです♡

アーモンドを七粒

©夏水りつ／大洋図書

攻め：初恋トラウマのモテ男リーマン
受け：律儀な不器用メガネリーマン


最低とも言い切れない真実から、こじれにこじれる2人が本当に切ない。タイトルの意味を知った時、葉月が愛しくてどうにかなりそうでした…！
渡辺に対してとある疑念を持ちながらも、彼を好きな気持ちを止められない。本音をぶちまける場面では思わず涙が…。渡辺は、葉月に触れたことで止まっていた時が動き始めたことに気付き、過去と向き合えた後の変貌ぶりが滑稽でとても人間らしい。魂と魂がぶつかり、そして溶け合う純愛物語です。

スメルズ　ライク　グリーン　スピリット SIDE-A

©永井三郎／ふゅーじょんぷろだくと

(攻め)：いじめっ子
(受け)：イジメラレ女装子

心の拠り所が女装だけといういじめられっ子の三島と、彼をいじめていた桐野があるコトをきっかけに親密になっていく。桐野もまた、秘密を持つ少年。
悪いうわさはすぐに町中に広まってしまうほどの田舎で、金も力も無い高校生で、やりたいこともなりたい自分も手に入れられない、もどかしくせつなく苦い青春群像。
何度読んでも胸を締め付けられる名作です。

どうしても触れたくない

©ヨネダコウ／大洋図書

攻め：過去アリの上司
受け：トラウマ持ちの部下

同じ過去を繰り返したくないから恋人同士になりたくないのに、過去と同じくノンケを好きになってしまった受け。攻めが何気なしに言った「家族に憧れる」のシーンは、受けの心情を考えると胸が痛くなります。物語はゆっくりゆっくりと進んでいき、2人の距離感の変化が絶妙です。まさに不朽の名作。

あーちゃんはそばかすっコ

©九重シャム／日本文芸社

攻め：イケメン高校生
受け：オレ様美少年

ある日、美少年あーちゃんは『好きになった相手にだけ、自分がブサイクに見える』と言うそれはそれは恐ろしい呪いにかかってしまいます。呪いの影響は特別な存在になりつつある転校生の毎本くんにも…！？自分に絶対的な自信を持つ俺様あーちゃんが、俺様であり続けなければならない理由。それを受け止める毎本くんの友情愛情。みんないじらしいいい子ばかりで、本気で泣きました。

リンクス

©キヅナツキ／リブレ

攻め：-
受け：-

この一冊に4組のカップルのお話が収録されており、世界が繋がっています。それぞれの設定の触りから始まり、様々な事情と向き合いながら、2人の未来へとゆっくり進んでいきます。
一般的なボーイズラブ作品と違うのは、多角的に物語が描かれておりマンガというよりまるで映画を観ているかのような気持ちになります。ストーリー重視派にはたまらない一冊！

以上、【泣ける】BL8選 でした★
ぜひぜひ読んでみて下さいね！