こんにちは、シュガーです。

夏も盛りですし、モンスターがいっぱい出てくるダークでホラーテイストのBLでひんやりしませんか。
モンスター集めする某ゲームアプリに乗っかって『モンスター』連呼でご紹介する今日の作品は…

Nigthmare Catalog

©雪路凹子/茜新社

永遠の時を生きつづける吸血鬼・アシュリーは自身の孤独を癒すため、従者の人形・ノエルを伴に世界各地へ恋人探しの旅に出る――…。
せつなくシリアスな物語を際立たせる繊細で耽美な絵柄。にもかかわらず、何故かシニカルな笑いを引き立てるダーク（ギャグ）ファンタジーの傑作!!
（引用：GIGIcomi）

元来、吸血鬼BLといえば、永久の孤独を生きる耽美の象徴と言ってもいい存在。そして、雪路凹子先生のこんなにもせつなくて美しい絵柄は吸血鬼ものを描くために生まれたのでは…と思われるほど。

しかし、本作はこの耽美な絵柄を惜しげなく、手加減なくギャグに捧げています。
なんという耽美の無駄遣い。（褒め言葉）

波打つ優美なロングヘアに、憂いをたたえた瞳を縁取る長いまつげは濡れたよう。彼こそ、吸血鬼にして本作の主人公にして、オールジャンルなんでも来い、なアグレッシブ変態のアシュリー様。

なんて残念。だが、それがいい。

美しき変態吸血鬼・アシュリー様は従者の人形・ノエルくんを引き連れて、恋人探しの旅に出ます。

恋人の条件は、アシュリー様の著しい変態に耐えられ、吸血可能、つりあうスペックを持つ人外、不老不死。
ということで、人間ではなくモンスターとなります。（そして、性癖が複雑骨折したゆえ、性別は男性）

美しいモンスターがいると噂を聞けば、どこでも駆けつける、すっげえアクティブな吸血鬼。
旅する場所にあわせて、サファリやらチョンマゲやらネイティブアメリカンやらを着こなすアシュリー様のコスプレも見所。（こいつ…旅を楽しんでいやがる）

そして、好みのモンスターなら、霧になれるという特技も駆使して熱烈アプローチ。
が、お相手もそこそこのモンスターですから、なかなかのやり手。するりと彼の腕をすり抜けて…
と、作中ではなかなか恋人探しに難航しているようですが、セフレなモンスターはゲットした模様。

最高に最低です。

モンスターの哀愁を感じるシリアスな一節もありつつ（やはり、この絵柄はシリアスでも見てみたかったので嬉しい）、基本突き抜けたギャグです。
ひんやりはしませんが、すっきりお楽しみいただけます！