2月 8
角度を変えて見てみると『ラブラド・レッセンス』
BL《ボーイズラブ》こんにちは、シュガーです。
本日、ご紹介する一冊は…の前に、こちらをご覧下さい。
ラブラドライトという石をカボッションカットしたペンダントヘッド。
インクルージョン(内包物)だらけで、クラックも確認できる、宝石と言うにはなんというか…小汚い石です。
ところが、このラブラドライト。角度を変えて見ると…
こんな風に青い色が確認できたり、
シルバーっぽく見えたり。
緑色が確認できたりする不思議な石。
このラブラドライトの光をラブラドレッセンスと呼ぶそうです。
©ymz/大洋図書
目が覚めると病院のベッドにいた写真家の藤代春次。どうやらカメラをかばって階段から落ち、意識不明のまま搬送されたらしい。
担当医の日賀睦は、偉そうな態度で何かと春次をイラつかせる。
だが、なぜか春次の創作意欲も刺激するのだった。そして、睦もまた自分にないものを持つ春次が気になって……。
(引用:GiGicomi)
世に溢れるBL、だけでなく、多くの恋愛をテーマにしたコミックの中では、、この作品の展開は実にゆっくりしたものです。
出会い、交流を重ねる二人のやりとりは、「え。いつ、まとまるの?」と思えるほどゆったり。
読む人によっては、まどろっこしいかもしれませんが、こうしたゆったりの積み重ねが、着実に二人の関係を密なものにしていくのです。
見る角度によって、違う光を見せるラブラドライト。
それは、人の心も同じ。
という、普遍的なテーマをBLでじっくり読ませてくれる作品です。
ところで、作中にたくさん登場する睦の同僚さん。
なかなか良い味のキャラクターでお気に入りなのですが、必死で名前が出てくるところを探しても見つからず。
しょんぼりしましたが、あとがきで判明!
作者様、ありがとう!
http://gigicomi.com