“俺の体の奥には、今にもあふれそうなほど波立っているプールがある――…。”『あふれそうなプール』(1)

BL《ボーイズラブ》

こんにちは、キムキムです!

キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!!

 

何か来たか。

キムキムの懐かしい作品その3弾が来ました。
まさかGiGicomiでこの作品を発見するとは。思わず涙出そうになりましたよ。ありがとう、そしてありがとう、GiGicomi。
石原理先生の、「あふれそうなプール」です。

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©石原理/リブレ出版

“俺の体の奥には、今にもあふれそうなほど波立っているプールがある――…。”中学時代に失った自分自身を取り戻す為、わざと三流男子校に進学した入谷は、ある日一筋縄ではいかないタイプの男、木津に目をつけられ…!?
(引用:GiGicomi)

この作品を今になって手に取る方は、ちょっと時代を感じるかもしれません。まだ「BL」よりは「やおい」という言い方が慣れ親しんでいた時代ですからね(笑)
この作品好きだったキムキムも久々に読んでみると、あらまぁー世紀末な雰囲気がなかなか。
でも読んで行くうちにそんなことは薄れてきて、どんどん登場人物達の話に入り込んで行くのです。

主人公の入谷は、頭がよく勉強も出来る子ですが、内気すぎ?というか対人恐怖症的なものを持っているのです。そんな性格のセイで楽しいはずの中学校生活もなかなか上手くいかず。そんな自分を捨てて新しく生まれ変わりたくてわざと三流の男子校に進学することにした入谷は、そこで出会った、なんだか危ない匂いがぷんぷんする木津に出会って彼に恋をすることになります。

ぱっと見、みんな男らしくて迫力ある絵ですが、そんな中でも揺れる心を上手く繊細に表現されています。
何かはっきりと理由があるわけでもないのに、誰かに心を揺るがされて、だんだんと恋をして。
でも今までそんな恋をしたことがないからどうすればいいかわからず、体だけが先走りして心は置いてけぼりになる(青春だな!)。
そんな恋心を説得力持たせて描いている、素晴らしく切ない作品です!

主人公の入谷と木津もですが、悪役(?)の花田、入谷の親友の春日もいい味出してるんですよねー
特に春日は本当にいい男ですし、途中入谷にドキッとしちゃう場面もあるので、これからどうなるのか。
幸せになってほしいものです(もちろんBL的な意味でね)

タイトルの「あふれそうなプール」ですが、これはまだ小さかった入谷が泣き出してしまった時にクラスの先生から言われたことなんですよ。「誰も心の中にあふれそうなプールを持っているんだ。入谷くんのプールは人より少し小さいだけなんだ」って。
なんて素敵な言葉!この作品を読んだ時はキムキムも丁度思春期真っ只中だったので、とても心に残る言葉でしたね。

1巻読みながら「そうだそうだ、こうなってたわ」って色々思い出したキムキム。実は1巻めっちゃ気になるところで終わってしまうので2巻も読みたくてウズウズしてます。幸いGiGicomiで一気に4巻まで配信してくれていました!やったぜ。
みなさんも是非手に取って頂いて、あふれそうな青春の恋心の行方を見届けて下さいね!

bt


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