ヤクザとか警官とか純情な少年とか『楽園の檻』

BL《ボーイズラブ》

↓クリックして商品ページへ↓
楽園の檻
©鳴坂リン /リブレ出版


裏社会で「黒豹」と呼ばれるほど、美しき強さを持つミハル。日々ケンカばかり繰り返している彼はしかし、「飼われて」いる。冷静でS、ミハルの後ろに玩具を突っ込み快楽で支配してくる男・屋敷の右眼は生気がない。やがて、その眼の秘密が、彼の不意打ちの優しいキスが、ミハルを魅了していき――。愛とエロスに支配され快楽に満たされた“楽園”、そこは――。気高い男二人が心も身体もぶつかり合う大人の男たちのラブストーリーズ。

(引用元・GiGicomi)


こんにちは、にくです。
今日ご紹介するのは鳴坂リン先生の『楽園の檻』リブレ出版)。
表紙をご覧ください。美しい。
ストーリーも華やかなバイオレンス。
激しいエロエロシーン満載、凶暴な黒豹が冷徹メガネに玩具にされてて刺激的ですよ。
心のどこかが大きく欠けてしまった者同士の不器用な愛し方は壮絶ながらも切なくなります。

表題作は『楽園の檻』(と「恋愛音痴」)なんですが、あらすじに「ラブストーリーズ」とある通り、三カップル三様の贅沢な一冊になってます。
危険な男たちのバイオレンスな表題作。
警察官とヤクザの裏取引に秘められた愛。
養父に恋する15歳の少年の純情。

裏×裏、表×裏、表×表みたいになりましたね。
そんなオセロみたいな話ではないですが。
「夜のオセロは“角から真ん中へ向かえ”」と言いますから、やっぱりオセロじゃないですね(なんのこっちゃ)。

警官・手嶋×ヤクザ・城浦の「宛てなき手紙」も反社会的な雰囲気なんですが、こちらは互いの情報を交換し合うという裏取引でつながる関係の中のすれ違い、愛情をひた隠しにしている切なさが印象的です。
どちらも己の所属する社会を裏切って危険な橋を渡ってるんですね。
なのに、手嶋は城浦から情報が書かれた手紙をいつも破り捨ててしまいます。
城浦の気持ちはどうなのか?

前2作から一転して萌え萌えなかわいい一作「おかえりなさいの聞こえる家」。
亡くなってしまった実父の学生時代の後輩・浩輔に引き取られた真紘が浩輔に惹かれてしまう話。
真紘の少年らしいウブな表情にキュンキュンしてください。

bt


Leave a Reply

Copyright © GiGicomi.com. All rights reserved.