こんにちは、キムキムです。
誰かに恋をすると、その人が自分だけを見て欲しいし、ある程度独占欲見せて欲しいですよね。
もし、あなたが大好きな彼が、他の人とも関係を持ってしまう、でもそんな彼に「そばにいてくれ」と言われたら？
あなたはどうしますか？
…っという難しい今日のお話。

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©水名瀬雅良/大洋図書

大学生の羽地馨はある日、高校の同級生で俳優の安良垣仁と再会する。馨は高校時代、安良垣と関係があった。馨は安良垣を秘かに想い、一方、安良垣は恋愛に奔放だった。馨は体だけの関係に耐えられなくなり、高校卒業と同時に安良垣の前から姿を消す。二度と会うつもりはなかったのに──　馨は突然現れた安良垣に抗えず、再び関係を持ってしまうのだが…。（引用：GiGicomi）

数多くの草食男が存在する世の中、ある程度の「俺様」って長点にさえなるんじゃないかなと思うのですが、この話に登場する安良垣(あらがき)はちょっと度が過ぎる。主人公の馨がバイトするお店にいきなり訪ねてくるから始め、自分のお家に連れて行ってお話するのかと思いきや馨をぺろっと頂いてしまう＋「明日から俺ん家に住め！」と命令。私だったら「っざけてんじゃね！！！！」くらいは言うと思いますが、心優しく、昔から安良垣のことが好きだった馨はそれを受け入れてしまうのです。

でも馨が安良垣の前から消えてしまったのは十分理解できますよ。だって安良垣は抜群のルックスで女の子を取っ替え引っ替えと、人気の高い男ですからね。そんな人が好きで「俺には多分望みないな」と思ったら絶対去って行くでしょ。そして大学に通いながらバイトしながら静かに彼のことを忘れ静かに暮らそうとしていた馨に、またその問題の男が現れ…ああこれはひどい。うんうん。

馨が安良垣の家に住むようになって、毎日のように夜イチャイチャしてるのにも関わらす、以前と同じように安良垣の周りに付きまとう女の子たち、そしてそれを拒まない安良垣。プラス安良垣のマネージャーさんから「スキャンダルになるんで彼を離れて」まで言われた馨は、安良垣の前から再び姿を消してしまいます。

もちろん最後幸せにはなるだろう、ということは予想できますが、それまでの過程が私は好きでしたね。特に、今まで流されっぱなしだった馨が勇気を出して素直になった部分がとっても好きでした。うん、そうでなくちゃね。

「俺は…俺だけをみて欲しかったし俺だけを抱いて欲しかった」

かつてモーニ○グ娘も歌いましたからね。「あんた名義の恋をしな」とね。全くそのとおりかと。

お二人がどうやって素直にお互いの気持ちを認め、幸せになるのかぜひ見届けて下さい！
余談1）安良垣のマネージャーさんもかっこ良かったな〜スピンオフとか出ないんですかね？（笑）
余談2）表題作以外、もうひと作品あり。これも切なくいいお話なので是非楽しんでね！