こんにちは、土曜日担当キムキムです！
今日紹介する素敵なBL作品はですね、最近大人気のヨネダコウ先生の商業誌デビュー作、『どうしても触れたくない』です。

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©ヨネダコウ/大洋図書

新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない……　不器用な想いの行方は？

この作品、実はキムキムは何年か前に読みました。お友達から強くオススメされたんですよ。「これすごくいいよ！絶対読んで！」と言われて本を貸してくれたので、読んでみると！なんで友達がオススメしたのか納得いく、とてもいい作品でした。

デビュー作とは信じられないくらい、お話がしっかりしてるし、ヨネダコウ先生だけの独特な雰囲気がすでに完成されていたので、「これがデビュー作か！すごい」と思いましたが、今はとても人気ある作家の一人になっていますよね！

何年か過ぎた今、また読んでみると、本当にいい作品だな〜と、しみじみ思いました。「せつない」という一言。そしてお話がすごく現実感があって、登場人物にも個性があって考えることがとても共感できるんですよね。不器用な二人の心が少しずつ動いていくその有様がしっかりと描かれているので読み応えもあって。

途中二人の感情がぶつかって、「過去を恨めというのか」と外川が言うところがもう切なくて切なくて。ぽろっと、涙が出そうになりました。好きなのに、素直になれないのが切なくて、でも素直になれないその気持ちも痛いくらい伝わってきて…思い出すだけで胸がぎゅーっとしちゃいます。

まだヨネダコウ先生の作品を読んでいない方なら是非、この本から読んでみるのはいかがかと！