先人たちのイマジネーションに感謝『桜花 咎の契【新装版】』
BL《ボーイズラブ》こんにちは、シュガーです。
幼少期、『ま●が日本昔ばなし』で『牛若丸』のお話を観たとき、なんか妙にときめいちゃって今に至る大人も多いことでしょう。
実はシュガーも。
京の五条の橋の欄干で横笛を吹いちゃうようなエキセントリックな美少年、牛若丸こと源義経。彼にに仕えるは武蔵坊弁慶。
超・有名な主従関係、主従愛。
史実、創作、伝説をとりまぜて、なんとも素敵なBL主従愛ストーリーのテンプレートを作ってくださった、先人たちの偉大なるイマジネーションは、多くの腐女子を生み出しました。(たぶん)
彼らの功績に感謝しつつ、こちらをどうぞ。
『桜花 咎の契【新装版】』吹屋フロ / ジュリアンパブリッシング
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©吹屋フロ / ジュリアンパブリッシング
五条大橋の上で出会ったふたりは、互いに惹かれあい、主従の契りを交わす。深い絆で結ばれながら、その身を挺してまで自分を護ろうとする弁慶の強い想いに、義経が選んだ未来とは…。日本史上最も著名な主従愛をもとに圧倒的スケールで華やかに紡がれる、歴史“恋”絵巻。
(引用元・GiGicomi)
【従者/武蔵坊弁慶】
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【主人/源義経・牛若丸】
歴史上の人物のお話ですが、歴史知らなくても大丈夫!知識はま●が日本昔ばなしレベルに毛が生えた程度のシュガーも楽しめました。
作者あとがきによると、「平家物語の中で能や謡曲で有名なくだりを元にお話を作った」とのことで、壮大な和風戦記ファンタジーものと思って読んでいただけると思います。天狗も出てくるし!
(もちろん、歴史や能・謡曲を知っていたら、より深く楽しめるかと思います)
難しいことはさておき。
義経、魔性の稚児姿に萌え。
義経と弁慶の体格差に萌え。
弁慶の盲目的な義経愛に萌え。
二人の激しく愛し合う姿に萌え。
静御前(オネエ)に嫉妬する弁慶に萌え。
ついでに頼朝(兄)の義経(弟)に対するヤンデレ的な愛憎に萌え。
この物語終盤の義経から弁慶の言葉に号泣。
「平家物語」といえば、あれですよ『祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり』。
無常で無情。
キラキラでハッピー☆じゃあありませんが、熱くて儚くほの暗くしっとり。じっくり、一冊と付き合いたい方にぜひ。
義経と弁慶のほか、平家物語から二つの主従関係のお話も掲載されています。
【主人・俊寛×侍童・有王】
平家打倒の陰謀に加わった罰で島流しにあった主人の世話をするため、島に渡った有王。
主人の俊寛は、僧侶だというのに、その境遇からか、なかなかにクレイジーなぶっ壊れでいらっしゃる。
暴れる、犯される、殴られる。それでも主人を思う有王もまたクレイジー。結末やいかに。
【経正の御付、行慶×主人・平経正】
平清盛の甥、経正は京都・仁和寺に稚児として仕え修行する身。行慶は彼の御付で仁和寺の僧侶。
なんともなまめかしい稚児姿の経正に心乱され苦悩する行慶がんばれ。
この作品きっかけに、平家物語や、能、歌舞伎の世界を知っていくのも、(ふ)女子力高いですね。
(シュガー)
http://gigicomi.com