3月 11
遺品が語る、人生の軌跡『命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 1巻』
レディコミこんにちは、シュガーです。
今日は3月11日。
皆様、それぞれの思いを胸に、職場で家庭でこの日を過ごされていることと思います。
自然災害を前に人はあまりにも無力で、だからこそ命の重みを身にしみたにも関わらず、毎日どこかで耳を疑うような出来事が。
だからといってこの状況、自分の力でどうもこうも変えられるもんじゃありませんけれど。
ささやかながらできることとして、命を考えることができる一冊を紹介いたします。
命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 1巻
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©みきさえ / 笠倉出版社
キラキラまたはギラギラしたGiGicomiの中で、ひっそり咲く花のようなコミックです。
お話は、
派遣OLの森内は、会ったこともない親戚の孤独死をきっかけに、
依頼した遺品整理業社の仕事に興味を持ち、その業者『遺品整理業社ヒューマンズ』で働くことになった。
森内は様々な死のそのあとに立ち会い、生と死を見つめなおす。
ミステリーでもホラーでもない本作には、死者はもちろん出てまいりません。(出てきても『ご遺体』という形です)
その人の生き様を語るのは残された遺品。それも主人公の目を通して。遺族の言葉を通して。
だからでしょうか、『死』という重いテーマでありながらさらりと読めて、そのあとしんみりと染み込んできます。
性と生を謳歌する作品揃いのGiGicomiの中にあって、異彩を放つ本作。
生のその後に思いを寄せたい、と思ったとき、ぜひお手にとってみてください。
(シュガー)
http://gigicomi.com